2025/6/24
日本医療福祉生活協同組合連合会
代表理事会長理事 髙橋 淳
2025年6月21日、アメリカ軍によるイランの核施設への攻撃が行われました。医療福祉生協連は、くらしと命を大切にする立場から、アメリカ軍によるイランの核施設への軍事攻撃に対し強く抗議します。
国際法上、他国への武力行使として認められている「自衛権の行使」は、他から武力攻撃を受けた場合、或いは、国連の安全保障理事会の決議がある場合に限られます。今回はいずれの事実もありません。
核施設への攻撃は地球環境全体に影響を及ぼしうる重大なリスクを伴う行為であり、核保有国である大国がこのような行為に及ぶことは、これまで国際社会が核拡散を防ぐために築いてきた努力と信頼を損い、地域の緊張を一層激化させる深刻な事態を招きかねません。戦闘・攻撃の拡大により一般人、とりわけ女性や子どもの犠牲者が増えることを強く懸念します。万が一にも核兵器が使われるような事態は絶対にあってはならないことです。
医療福祉生協連は、「健康をつくる。平和をつくる。いのち輝く社会をつくる。」を理念としてかかげ、憲法25条(生存権)や9条(平和主義)、13条(幸福追求権)が活きる社会の実現をめざします。
私たちは、核兵器の使用や戦争を断固として反対し、対話と外交による平和的解決こそが唯一の道であると確信しています。
アメリカ合衆国政府には、直ちにこれ以上の軍事行動を中止し、国際社会と協調のもとで、平和的解決に向けた誠実な対話をリードすることを強く求めます。
以上