24時間蓄尿塩分調査
高血圧は、心臓病や脳卒中などの大きな要因の一つといわれています。塩分は私たちの体に必要な栄養素ですが、摂りすぎは血圧の上昇につながることが知られています。厚生労働省の「日本人の食事摂取基準(2025年版)」では、1日あたりの食塩摂取量の目標を、男性7.5g未満、女性6.5g未満としており、減塩の取組がすすめられています。日本医療福祉生活協同組合連合会では、長年積み重ねてきた健康づくりの到達状況や、塩分・カリウムの摂取状況と目標への到達度、生活習慣と健康との関係などを把握するため、1984年から5年ごとに「24時間蓄尿塩分調査」を実施しています。
24時間蓄尿塩分調査の概要
24時間蓄尿塩分調査は、参加者の尿を24時間分採取し、尿中に排泄されたナトリウムおよびカリウムの量から、1日あたりの塩分(食塩相当量)やカリウムの摂取量を推定する調査です。
2025年第9回調査は、2025年10月26日(日)を基本実施日として実施しました。66生協から2,171名が参加しました(※一部の参加者は実施日が前後している場合があります)。
対象者は、日本医療福祉生活協同組合連合会に加盟する会員生協の組合員です。
本調査では、蓄尿検体の分析に加えて、質問票およびBDHQ(簡易型自記式食事歴法質問票)を用い、塩分やカリウムの摂取量に影響を与える要因を明らかにするとともに、その他の栄養素の摂取状況についても確認しています。
調査結果
今回の調査では、塩分の推定摂取量の平均値は9.82g/日となりました。2020年調査と比べて1.40g減少しており、塩分摂取量は大きく改善しています。
一方で、カリウムの推定摂取量の平均値は2,325mg/日となり、前回調査と比べて267mg減少しました。カリウムは血圧の調整にも関わる大切な栄養素であるため、この減少は気になる点です。
塩分摂取量の減少は評価できるものの、カリウムも同時に減っていることから、食生活の内容に変化が起きている可能性があります。近年の物価上昇などの影響も含め、今後も食事の状況を丁寧に見ていくことが大切です。
2025年度第9回 24時間蓄尿塩分調査 ダイジェスト報告書PDF
2025年度第9回 24時間蓄尿塩分調査 調査報告書PDF
2020年度第8回 24時間蓄尿塩分調査 ダイジェスト報告書PDF







