とりくみ

 

医療活動でくらしを支える ― 医科





中小規模病院や診療所を中心に地域密着型の医療活動を展開しています。


病院・診療所数『 在宅療養支援病院・診療所が多数 』

 200床未満59病院のうち、42病院が在宅療養支援病院の届出を行っており、そのうち28病院は緊急往診や看取りが一定数以上ある強化型在宅療養支援病院です。医科診療所280施設のうち、207診療所(74%)が在宅療養支援診療所で、さらにその半数以上が強化型在宅療養支援診療所です(2023年3月末日現在)。

病院・診療所数のグラフ

 

病床の内訳

 地域包括ケア病床が、全国の医療福祉生協で2,688床になり地域の医療機関・介護施設と連携した在宅療養への支援がすすんでいます(2023年3月末日現在)。

一般病床(病院) 9,633
 (内) 緩和ケア病棟病床 242
 (内) 回復期リハビリ病棟病床 1,808
 (内) 地域包括ケア病棟病床 2,688
医療療養病床 2,061
介護医療院病床 81
精神病床 388
一般病床・療養病床(診療所) 130
病床合計 12,293


地域と共に歩む家庭医・総合診療医

 家庭医療・総合診療は、特定の個人・家族・地域の健康問題に対して継続的、包括的に関わる医療の形態です。医療福祉生協では、多くの家庭医・総合診療医が、「地域で暮らす人々の伴走者」として活躍しています
オーラルケアチームの回診

家庭医の診察風景。愛媛生協病院は、CFMD*の研修プログラムの基幹病院として、家庭医・総合診療医の育成にもとりくんでいます。
(愛媛医療生協:愛媛県)
*CFMD 家庭医療学開発センターについてはこちら

 

オーラルフレイル予防で
おいしく長生きのまちづくり ― 歯科





生活全般を支えることができる、シームレスな歯科医療をめざしています。
また、オーラルフレイル*予防を通じて、地域の口腔機能向上にもとりくんでいます。

*オーラルフレイル  口腔機能の軽微な低下や食の偏りなどの身体の衰え(フレイル)のひとつ。フレイルとは、「加齢に伴う予備能力低下のため、ストレスに対する回復力が低下した状態」を表す“frailty”(虚弱)の日本語訳として、日本老年医学会が提唱した用語。健康な状態と要介護状態の中間の段階を指す。


オーラルフレイル予防を地域に広げる

 医療福祉生協は、地域のオーラルフレイル予防活動に積極的にとりくんでいます。お口の健康の大切さを学ぶ学習会をはじめ、子どもから大人まで楽しくとりくめる「あいうべ体操」や吹き戻しを使った口腔体操などが好評で、組合員・地域住民とともに実践しています。

あいうべ体操

保育園で「ピロピロこども元気教室」。(出雲医療生協:島根県

保育園で「ピロピロ★こども元気教室」。
(出雲医療生協:島根県)


多職種連携による入院時の口腔ケア

 病棟に歯科衛生士を配置し、多職種連携による入院患者の口腔ケアを取り入れている医療福祉生協があります。
 入院時に専門職が口腔内のアセスメントを行うことで、必要な口腔ケアや治療につながり、誤嚥性肺炎の予防や全身状態の改善が期待できます。
オーラルケアチームの回診

オーラルケアチームの回診。看護師・言語聴覚士・歯科衛生士・事務で構成されています〈医療福祉生協おおさか:大阪府〉


外来から在宅へシームレスな歯科医療を提供

 自宅で寝たきりの方や、介護施設に入所されている方の中には、口腔内に問題を抱えている方が多く見られます。訪問歯科診療では、多職種が連携し、歯科治療、入れ歯の新製・修理、口腔リハビリなどを行うことで日々の食事を改善し、「口からおいしく食べられる」楽しみを感じられる在宅療養を支えています。
歯科医師・歯科衛生士がご自宅や介護施設などに往診へ。

歯科医師・歯科衛生士がご自宅や介護施設などに往診へ。お口の健康は全身の健康につながります。(倉敷医療生協:岡山県)

 

くらしの中で
一人ひとりの患者と向き合う ― 看護





患者・組合員とともに、専門職として学びあい育ちあいます。

急性期から在宅医療まで

 急性期病院から診療所・訪問看護ステーション・介護事業所などで、10,000人を超える看護職員が働いています。全国ネットワークを活かした相互受入れ研修やクリニカル・ラダーを活用し、学びあい、育ちあいを実践しています。


クリニカル・ラダーを活用

 医療福祉生協連は看護師向けに「医療福祉生協のクリニカル・ラダー」を作成・運用しています。2020年度には「診療所クリニカルラダー」を作成し、運用を開始しました。クリニカル・ラダーを通じて一人ひとりの看護師の能力を適切に評価し、看護師としてのキャリア開発を行っています。
 クリニカル・ラダーは5段階で構成されており、それぞれのレベルで看護実践・コミュニケーション・倫理などの評価項目が設定されています。
 クリニカル・ラダー評価者育成にとりくむと共に、看護管理者を対象にマネジメント・ラダーを運用しています。

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新入看護師の職場研修で組合員と交流。(鳥取医療生協:鳥取県)

認定看護管理者・専門看護師・認定看護師が活躍

全国の医療福祉生協で、認定看護管理者28名、専門看護師7名、認定看護師171名が活躍しています。急性期から在宅医療まで質の高い看護の提供をめざしています。

 

「自分らしい生き方」を協同のちからで支える
― 介護・食事・住まい





医療・介護・組合員活動が連携し、自治体や他団体とも協力して、住み慣れた地域での「自分らしい生き方」を支えています。


医療・介護・助け合いをつなぐケアマネジャー

 全国の医療福祉生協では1,000名を超えるケアマネジャーが活躍しており、医療・介護事業と組合員の助け合い活動をつないでいます。ケアマネジャーと地域の組合員が、協同でくらしの困りごとの解決にむけて行動することが特徴です。医療・介護・組合員活動の連携を通じて地域包括ケアの実現に貢献しています。

ケアマネジャーと組合員の懇談会。くらしの困りごとを組合員の助け合いがカバーすることで、専門職の専門性が発揮されます(広島医療生協)

医療福祉生協で働く専門職と組合員が参加した地域ケア会議の様子。
実際のケースをケアマネジャーが報告、ICF(国際生活機能分類)を活用して生活行為の向上をめざした議論が行われています(姫路医療生協:兵庫県)


食を通じて安心と笑顔を届ける

 注文を受けて組合員がお弁当を届ける、見守りを兼ねた高齢者専門宅配弁当事業や、地域購買生協と連携した給食・配食事業など、それぞれの地域に応じた事業を行っています。また、組合員が集まって料理をつくる「お食事班会」が、「すこしお(減塩)」「男の料理教室」など、様々なテーマで開催されています。

外出が難しい組合員の家に出向き、料理を振る舞う「出前シェフ」の様子。仲間との会話、美味しい食事で笑顔がはじけます。〈栃木保健医療生協:栃木県〉

外出が難しい組合員の家に出向き、料理を振る舞う「出前シェフ」の様子。
仲間との会話、美味しい食事で笑顔がはじけます。
〈栃木保健医療生協:栃木県〉

デイサービスの昼食づくりと配食サービスを行っています。安心・安全な食材を
使い、きちんと出汁をとった食事が喜ばれています。〈福祉クラブ生協:神奈川県〉

デイサービスの昼食づくりと配食サービスを行っています。安心・安全な食材を使い、きちんと出汁をとった食事が喜ばれています。
〈福祉クラブ生協:神奈川県〉


人が集まる住まいに医療・介護のバックアップ

 全国でサービス付き高齢者向け住宅26か所、有料老人ホームなど20か所が運営されています。ほとんどの住宅は、診療所や訪問看護ステーションなどを併設し、いざという時の安心を提供しています。小規模多機能型居宅介護支援事業所などを併設した「拠点型サービス付き高齢者向け住宅」もあります。
 新潟医療生協が運営する、医療・介護・集いのひろば「なじょも」には、サービス付き高齢者向け住宅、診療所、デイサービス、ショートステイ、産直市場、大浴場、学童クラブ、交流スペースなどがあります。

住まい・医療・介護・地域とのふれあい 高齢者複合施設「かめじま」。
〈みなと医療生協:愛知県〉

「なじょも」内に設置されている学童クラブ


 

地域の健康とくらしを支える「人づくり」
― 学び・人材育成





医療福祉生協連では、地域の健康とくらしを支える専門職員の育成をすすめています。また、全国の医療福祉生協の職員や組合員向けの研修会等を開催し、年間約3,900名が学んでいます。

 

家庭医療専門医(総合診療医)の育成

 医療福祉生協連は、家庭医療専門医の育成をすすめるために、2005年に家庭医療学開発センター(藤沼康樹センター長 Centre for Family Medicine Development:CFMD)を開設し、教育・研究活動、診療所開発を行っています。
 CFMDは、家庭医療専門医の育成と研究活動を中心に、主に5つの活動を行っています。

研修風景

CFMDの研修風景。


 

地域を支えるプライマリ・ケア看護師を育成

 在宅医療の進展にともない、診療所や病院外来における看護の役割も変化してきます。家庭医療学開発センター(CFMD)では、予防医療やヘルスプロモーションを地域に発信していく役割や多職種連携の要となる役割など、従来の看護にとどまらない役割を身につけた地域を支えるプライマリ・ケア看護師を育てる研修を実施しています。

プライマリ・ケア診療所看護師研修の様子


働きながら介護福祉士をめざす人を応援

医療福祉生協連 介護福祉士実務者研修通信課程

 医療福祉生協連は働きながら介護福祉士をめざす人のために、2016年から介護福祉士実務者研修通信課程を開講しています(雇用保険の一般教育訓練講座指定)。2022年には、全国の医療福祉生協の会場でスクーリングが実施され、128名が受講しました。講師陣は総勢241名。全員、医療福祉生協の現場で働いている現役の介護福祉士・看護師です。近隣介護事業所で働く人々も受講可能で、地域の介護人材育成を支えています。

スクーリングの様子(医療的ケア)。講師は現役の看護師がつとめています。

Webを活用したハイブリッド形式で研修を実施。〈鹿児島医療生協:鹿児島県〉


組合員と職員がともに学びあう 健康づくり学会

 医療福祉生協連では、4年に一度をめどに「健康づくり学会」を開催しています。2023年4月に行われた第12回健康づくり学会には、2,000名を超える組合員・職員がWebで参加しました。分散会では「減塩」「フレイル予防」「コロナ禍における子どものこころの健康」など、82演題にのぼる多彩な活動報告がありました。

約80コースに1万人以上が受講する 「医療福祉生協連の通信教育」

 医療福祉生協連は、組合員・職員に学びの場を広く提供しています。全国の医療福祉生協は「医療福祉生協連の通信教育」にとりくんでおり、毎年1万人以上が受講します。医療福祉生協の基礎を学ぶコースや資格対策、管理者向け経営分析、コミュニケーション能力を高めるコースなど、開講コースは全部で約80コースあります。

 

 

「地域まるごと健康づくり」を広げる
― 健康づくり





医療福祉生協は、組合員、地域住民、みんなのちからで、その人らしい健康をつくる「地域まるごと健康づくり」をめざしています。


健康づくりでつながりづくり

 医療福祉生協では、組合員が、医師・看護師・セラピスト・歯科衛生士・介護福祉士などの専門家と一緒に血圧・体脂肪・尿チェック(尿蛋白、尿ブドウ糖、尿潜血)などの健康チェックを実施したり、病気の予防や健康づくりについて学ぶ「班会」を開催しています。
 2022年度はのべ131,174回の班会に800,854人の組合員が参加しました。「くらしの場で複数人が集まって、専門家の力を借りつつ主体的に行う」。これが医療福祉生協の健康づくりの特徴です。
 健康づくりのリーダー育成を目的にテキストを使って保健学校を開催したり(62回実施、848名卒業:2022年度)、歯磨きセミプロ、運動サポーター、食のアドバイザー、禁煙アドバイザーなどを養成しています。

まちかど健康チェックの様子

まちかど健康チェックに多くの方が参加されました。他団体との連携も広がっています。〈盛岡医療生協:岩手県〉

徳島健生病院 自宅でできる体操サムネイル

徳島健生病院リハビリテーション科では、地域の組合員向けに体操動画を新たに作成中です。〈徳島健康生協:徳島県〉


12万人以上がとりくむ健康チャレンジ

 医療福祉生協は、組合員がめざす健康習慣として「8つの生活習慣と2つの健康指標」を定め、健康習慣の具体的実践として禁煙や運動などを一定期間実施する「健康チャレンジ」にとりくんでいます。2022年度はコロナ禍で様々な活動が制限された中でしたが、12万人が健康チャレンジに参加しました。
 健康チャレンジは数多くの健康づくりコースからいくつかを選んでとりくみます。友人・職場・家族などのグループでエントリーして、実践を毎日記録し結果を報告します。
 健康チャレンジの多くは、自治体の後援を得て実施しています。

健康チャレンジ グラフ
チャレンジシート

医療福祉生協は地域の協同組合と連携し「健康チャレンジ」にとりくんでいます。自治体や教育委員会からの後援を得て、小学校・中学校でチャレンジシートが配布されている地域もあります。


おいしく たのしく みんなで減塩「すこしお」

すこしおロゴ  健康づくりの一環で「すこしお生活(すこしの塩分ですこやかな生活の略称)」をすすめています。「すこしお生活」は、医療福祉生協の健康習慣で定めた1日の塩分量6g未満を無理なく習慣化していくことをめざした減塩活動です。
 班会など多くの人たちが参加する場で味覚を大切にし、「おいしく たのしく みんなで減塩」を実践しています。
すこしおメニュー
食事のようす

「めざせ! 1日マイナス2グラム体験」で塩分量を変えた料理を試食して、日ごろの食事の塩分を見直すきっかけにしました。
〈川崎医療生協:神奈川県〉


「ステップアップ!すこしお」2022~2025

 医療福祉生協連では、5年に1度「24時間蓄尿塩分調査」を実施しています。第8回の調査は2020年に行われ、61生協2,116名が参加しました。この調査結果を踏まえて、「すこしお生活」推進のための戦略づくりが行われ、2022年から「ステップアップ! すこしお」2022~2025を掲げてとりくみをすすめています。
 
「ステップアップ!すこしお」2022~2025の3つの柱

  1. 減塩の重要性を理解しよう
  2. 自分の塩分摂取量を知って「すこしお」を自分事にしよう
  3. 地域まるごと「すこしお」をめざそう

2023年に開催された「楽しく交流! すこしおフェスタ」の様子

2023年に開催された「楽しく交流! すこしおフェスタ」の様子。学習講演、グループ交流を通じて、楽しく「すこしお」を学びました。


総合事業を活用してフレイル予防を実践

 全国で、組合員により通所・訪問あわせ10か所の住民主体型サービスが運営されています。医療生協やまがた上郷支部が行う「ちよさんの家介護予防教室」は、鶴岡市の介護予防・支援サービス事業の通所型サービスBに位置づけられています。また、参加者の送迎については、市の訪問型サービスD事業に登録している運転手を中心にして、送迎活動をしています。寝たきりにならないよう、また認知症予防のため、週2回の介護予防教室・DVD体操を開催しています。健康でみんな仲良くしていきたいという一人ひとりの思いが活動の支えとなっています。
DVD体操でフレイル予防

DVD体操でフレイル予防。〈医療生協やまがた:山形県〉

 

「誰もが居心地よくくらせるまち」をつくる
― まちづくり





 医療福祉生協は、つながりづくり、居場所づくり、助け合い活動などを通じて地域に安心のネットワークを広げ、誰もが居心地よくくらせる「おたがいさま」のまちづくりをすすめています。


つながり・居場所・助け合いで困ったを解決

 全国の医療福祉生協では、「創意工夫をこらしたつながりづくり」「居場所づくり」「日常生活圏域での助け合い」を通じて、誰もが住みやすい地域づくりに貢献しています。合言葉は”おたがいさま”です。

地域の「困った」を解決
信用金庫と包括連携協定を締結

地域の県立高校、信用金庫と包括連携協定を締結し、各機関の専門性を活かした地域貢献活動をすすめています。〈岡山医療生協:岡山県〉


創意工夫をこらしたつながりづくり

 新型コロナウイルス感染症の影響で、対面して集まる活動が難しい状況が続いていましたが、感染予防対策を徹底しながら活動を継続してきました。その中で、創意工夫をこらした新たなつながりづくりが広がっています。

えんがお

ベンチに座った「ごえん」でおしゃべり、「えがお」になれる場所。
「えんがお」で広げる、ゆるやかなつながり。〈はるな生協:群馬県〉

のんびり運動会

コロナ禍によるフレイルの進行を感じ、外来看護師が企画した「のんびり運動会」。地域とのつながりを深めています。〈松山医療生協:愛媛県〉


居場所づくりで安心づくり(2022年度末 1,116か所)

 居場所づくり活動は、空き家を借りたり、事業所のスペースを利用したり、組合員の自宅や公民館を利用するなどして行われており、お茶会・食事会、健康づくり活動、おしゃべりなど、人と人をつなぐ場として広がっています。居場所の中には、介護保険法における総合事業の一般介護予防事業や通所B型に登録されているところもあります。
 高齢者のみならず、若い世代にとっても孤立が大きな生活上の困難となっている現在、気軽に足を運ぶことができる居場所づくりは、人と人とのつながりによって成り立つ生活協同組合の本来の活動です。
DVD体操でフレイル予防

地域の集いの場「mikiカフェ」は、組合員、診療所、地域をつないでいます。〈香川医療生協:香川県〉


自分たちでできることは自分たちで 日常生活圏域での助け合い

雨どいの掃除をしている様子

雨どいの掃除をしている様子〈北医療生協:愛知県〉

 くらしの困りごとの解決に向けて「自分たちでできることは自分たちで行う」ことを大切にしています。組合員が必要なもの・仕組みを自分たちの手でつくりだすことをサポートし、地域コーディネートを担う職員が全国に配置されています。
 全国の医療福祉生協では、有償・無償の助け合い活動が行われています。2022年度は5,406名がのべ45,545回の助け合い活動を実施しました。買い物・病院への付き添い・草むしり・除雪・宅配便の荷解き等、くらしの「困った」を「おたがいさま」で解決しています。


支えられたり支えたり 子ども・子育て支援

子ども食堂

組合員ルーム「だんだん」で、県内初の移動子ども食堂「くるくるごはん804」が2022年より毎月開催されています。〈福井県医療生協:福井県〉

芋掘り体験

多世代交流企画「わくわくキッズルーム」で芋掘り体験。〈ひかわ医療生協:島根県〉

 子育てサークル・学習支援(無料学習塾)・食事会(子ども食堂)など、全国で様々な子ども・子育て支援の活動が行われています。支える側・支えられる側という一方的な関係ではなく、子どもを中心とした人と人とのつながりで、まちづくりをすすめています。

 

いのち輝く社会をめざして ― 平和で公正な
社会づくり





 互いを尊重し、多様性を認め合える平和で公正な社会の実現に向けて学び、行動しています。


多様性を認め合える社会へ

 多様性を尊重し、すべての人の人権を守るためのとりくみが広がっています。2023年6月には、医療福祉生協連第13回通常総会方針学習会「多様性を認め合える社会の実現に向けて」を開催し、学習講演、会員生協の実践報告等を行いました。
学習講演「多様性を包み込む社会」講師 法政大学名誉教授 田中優子氏

学習講演「多様性を包み込む社会」 講師 法政大学名誉教授 田中優子氏


平和をつくる活動

 いのちを脅かす暴力、武力行使、戦争に反対し、平和な世界をつくるための活動にとりくんでいます。

「戦争体験を聞く会」を開催

若手職員の平和学習企画「戦争体験を聞く会」を開催し、語り部さんの体験談を機関紙に連載しました。〈和歌山中央医療生協:和歌山県〉

夏の親子平和企画の様子

夏の親子平和企画の様子。戦争体験談を集めた「平和文集」は、30年以上前から発行を続けています。〈鹿児島医療生協:鹿児島県〉


災害支援

 被災住民のくらしを支える活動に継続的にとりくんでいます。

2022年の豪雨災害

2022年の豪雨災害では、職員・組合員が協力して訪問、募金活動を行いました。〈青森保健生協:青森県〉

災害公営団地で行った健康チェックの様子

2019年台風19号災害で被災された方が入居する、災害公営団地で行った健康チェックの様子。〈長野医療生協:長野県〉


国際活動

 世界の保健協同組合との交流を深め、協同組合としての医療・介護実践を学び合っています。
韓国医療福祉社会的協同組合連合会からの視察を受け入れました

韓国医療福祉社会的協同組合連合会からの視察を受け入れました。持続可能な医療・介護のあり方として、医療福祉生協が提供する組合員参加型の医療・介護サービスが海外から注目されています。〈医療生協さいたま:埼玉県〉

 医療福祉生協連は、ICAの保健部門である国際保健協同組合協議会(IHCO)の副会長国、アジア・太平洋地域保健協同組合協議会(APHCO)の会長国として、世界の保健協同組合をリードしています。
韓国医療福祉社会的協同組合連合会からの視察を受け入れました

IHCO理事会(Web開催)の様子。