医療福祉生協のつながりマップでまちづくり!

 医療福祉生協は、安心してくらせるまちづくりをめざして、地域の「つながりマップ」づくりにとりくんでいます。地域にどんな資源があり、何が足りないかを見える化し、医療福祉生協でできること、自治体や他の組織と協力してできることなどを考え、具体化をめざしています。

つながりマップは2015年度からの2年間で83生協(791支部・58事業所)で作成されています。

(2017年3月末時点)

 

いきいき高齢者のまちづくりで多世代交流がひろがったとりくみ

【鹿児島医療生活協同組合 星ケ峯支部】

つながりマップのテーマ・目的

 高齢者がいきいきと住み続けられるまちづくりをテーマに、困りごとを抱えた人や地域で協力しあえる団体等を把握するために、つながりマップをつくりました。。

作成したマップから見えてきたこと

 会場やアクセスの問題で組合員の活動する地域が限定されていることが分かりました。
 また若い世代が多く住んでいる地域であるにもかかわらず高齢者を対象とした企画に偏り、多世代での交流ができていないことも見えてきました。

つながりマップをこうやって使いました

 鹿児島市から委託を受けている「愛のふれあい会食事業」や町内会・老人会などの地域に関する情報をマップに記すことで居場所づくりのイメージができ、地域の人々が気軽に集える「たまり場」をスタートするきっかけになりました。

つながりマップを使ったらこんな成果が生まれました

 夏休みに子ども向けのたまり場(全5回)を開催し、平和やからだの仕組みをテーマに学習しました。これらの学習を通じて子どもだけでなく子育て世代も高齢者と昔の遊びをして交流し、多世代交流を実現できました。また民生委員や町内会、商店街とつながり「子ども食堂」をオープンする一助となりました。今後はこのようなつながりを継続しながら高齢者も含めて「私の困った」を気軽に話せる、そんな場所を地域にたくさん広げていきたいと思います。


「ご縁SAMURAI」の活躍で地域のネットワークが豊かになったとりくみ

【出雲医療生活協同組合 大津支部】

マップとにらめっこする「SAMURAI」メンバー

つながりマップのテーマ・目的

 地域包括ケアを見据え、支部で活躍できる人材を見つけ出し地域を支える活動を一緒にとりくみたいと、大津支部の男性組合員「SAMURAI」を中心に、つながりマップづくりにとりくみました。

作成したマップから見えてきたこと

 大津支部の北部では多くの組合員さんに機関紙「すこやか」を郵送していました。その組合員世帯をマップに記していく中で、北部の地区以外にも機関紙を郵送している世帯が多くあることに気づきました

 

つながりマップをこうやって使いました

 機関紙が郵送されている世帯は、マップづくりに参加した「SAMURAI」たちの知り合いであることがわかり、配達世話人になってもらう声がけにつながりました。また「SAMURAI」たちの知り合いで組合員でない方も多くいることもわかり、組合員加入の声かけを行うきっかけにもなりました。

つながりマップを使ったらこんな成果が生まれました

 「SAMURAI」の「ご縁」により長年の課題であった北部地区の配達世話人の発掘をすすめ、16名の配達世話人が誕生し、地域のネットワークが豊かになりました。つながりマップは「支部の皆さんが問題を共有し、意識を持ってその問題にとりくむ」という活動づくりにとても役立てることができました。


お店や行政とつながり地域での健康づくりがすすんだとりくみ

【青森保健生活協同組合 小柳支部】

健康運動指導士による「ストレッチ体操で転倒予防」

つながりマップのテーマ・目的

地域住民や地域の団体とつながり、居場所づくりや班※づくりを行うため。

作成したマップから見えてきたこと

小柳支部のけやき地区には班がなく、組合員の活動が活発でないエリアがあることがわかりました。

つながりマップをこうやって使いました

けやき地区で「何ができるか」「誰とつながることができるか」マップをもとに支部で検討しました。組合員理事が地元企業の会長さんと知り合いだったことから、地域の居場所づくりに協力が得られないか相談してみることになりました。

つながりマップを使ったらこんな成果が生まれました

地元企業の会長さんと懇談をおこなったところ、「当社の支店を利用して、地域のみなさんの健康づくりができるような活動にとりくんでほしい」と快く協力に承諾していただくことができました。健康づくりにとりくめる居場所として活用したり、青森市の保健師を講師に学習会をひらくなど、行政との関係も近くなりました。

※班とは、組合員が自主的にグループをつくり、健康づくりの活動などを行う場のこと