「地域に広がるつながりの“わ”」生活協同組合コープにいがた・新潟医療生活協同組合:comcom6月号

笑いヨガ 笑いヨガ

 1~3/笑いヨガで「ホッホ、ハハハ! ホッホ、ハハハ!」

小さな子どもやお母さん、高齢者がいっしょになって、手をたたき、体を伸ばして大きな声で「ホッホ、ハハハ! ホッホ、ハハハ!」。「笑いヨガ」(※1)で笑顔があふれます。ここは、生活協同組合コープにいがたが新潟医療生活協同組合と協力して開催している地域の茶の間「東区わになーれ」。新潟市東区にある新潟医療生協の「なじょも」(旧・木戸病院)を会場に、毎月第4木曜日の10~13時に開かれる、誰でも気軽におしゃべりを楽しめる居場所を提供しています。

※1 「日本笑いヨガ協会」が普及を図る、笑いの体操とヨガの呼吸法を合わせた運動法。

市内の購買生協と連携を

新潟医療生協 常務理事で看護部長の加藤公子さん

コープにいがたは宅配事業を中心とした購買生協、新潟医療生協は医療や介護事業を展開する医療福祉生協。同じ新潟市内で活動する生活協同組合ですが、これまではほとんど接点がありませんでした。

つながるきっかけになったのは、2013年11月に大阪で開催された「あったか地域づくり交流会」(※2)でした。新潟医療生協常務理事で看護部長の加藤公子さんが活動報告し、最後に「これからはコープにいがたとの協力・協同をすすめます」と発言。これを受けてコープにいがたと新潟医療生協は懇談の場を持ちました。「お互いの生協の組合員や地域の方がつながれる居場所のようなものをいっしょにつくれたらいいですね」という計画がトントンとまとまりました。

※2 2013年11月29日、新大阪丸ビル別館で開催(主催:日本生協連 共催:コープ共済連・医療福祉生協連)

 交流の場「わになーれ」がスタート

わになーれ

わになーれ

 4~5/子どもから大人まで誰でも気軽に立ち寄り、おしゃべりを楽しめる地域の茶の間「東区わになーれ」

佐藤さん

「わになーれ」はもともと、三条市の地域交流施設の名称です。「わ」は、「話」「輪」「和」を意味し、「話をして輪になって和やかに」との願いが込められたネーミングです。三条市といっしょに交流の場づくり活動を始めたコープにいがたは、会場になった交流施設の名前を借りて、地域の茶の間を「わになーれ」と呼ぶことにしました。この活動に新潟医療生協が協力し、14年6月から「なじょも」1階の産直市場わきのスペースを使って、地域の茶の間「東区わになーれ」がスタートしたのです。

「医療福祉生協の名前を聞いたことはありましたが、足を運んだのは『東区わになーれ』がきっかけでした。地域密着型というか、誰でも気軽に立ち寄れる地域と一体化した場所はいいですね」と、コープにいがたから参加した佐藤真輝子さんはいいます。

市のモデル事業で地域住民とつながる

健康ふれあい“楽市楽座”

健康ふれあい“楽市楽座”

 6~8/「健康ふれあい“楽市楽座”」では、健康チェックや器具を使った体操、「笑いヨガ」、看護師や管理栄養士による健康相談などがおこなわれました

阿部さん

新潟医療生協は、地域購買生協だけでなく、行政との連携強化もすすめています。新潟市は、閉じこもりがちな高齢者に交流の場を広げることを目的として、「高齢者を地域で支えるモデル事業」を公募しました。新潟医療生協は、地域包括ケアを見据えてこれに手を挙げ、モデル事業として採用されたのです。2月2、10、19、27日の全4日間、「なじょも」の施設を利用して「健康ふれあい“楽市楽座”」を開催、2000人を超える参加がありました。「楽市楽座」は地域住民を対象に、健康チェックや器具を使った体操、「笑いヨガ」、看護師や管理栄養士による健康相談をおこないました。このとりくみは、新潟市の広報で紹介され、医療福祉生協の活動を多くの新潟市民に知ってもらうことにつながりました。保健委員の阿部さよ子さんは、「来てくれたたくさんの方が、体組成チェックなどで自分の体を知るのはいいことだと思います」といいます。

「脳の元気度チェックが一番人気です。健康チェックをきっかけに、自分の体に関心を持ってもらえるといいですね」と話す、加藤さん。「これからは、多くの人がここに来るような仕掛けが必要です。『あそこに行けば何かできるわよ』といった口コミが広がっていくのが大切でしょうね」と次のとりくみを見据えます。

新潟医療生協が地域に広がる

飯島さん

今回の「東区わになーれ」は、楽市楽座に合わせて開かれ、当日来ていた人に広く声をかけて「笑いヨガ」を実施しました。この日、子ども連れで参加し、「笑いヨガ」を楽しんでいた南雲さとみさん、佐藤加代さん、伊藤ひろみさんは、コープにいがたのつながりで参加しました。ここに来るまで、新潟医療生協のことは知らなかった、なじょもの中に入ったこともなかったといいます。「子どもを連れて来られるのがいいですね。子どもといっしょに遊べるし、『かわいいね』といってもらうとうれしいです」と3人のおしゃべりが弾みます。

コープにいがたの飯島美智子さんは、「誰でも気軽に立ち寄れる居場所として、若い人から高齢者まで、組合員だけでなく地域のいろいろな人に広がっていけばいいなと思います」と、展望を語ります。コープにいがたと協同した活動や行政との連携によって、地域住民とのつながりが広がる新潟医療生協。「つながりのわ」は、始まったばかりです。

(編集部)
写真:大村洋介

新潟医療生協

<新潟医療生協>
●設立年月日 1975年2月20日
●組合員数  4万3,366人
●出資金   19億6,699万円
●事業所数  病院1 診療所1 クリニック1 介護関連15(サービス付き高齢者向け住宅・産直市場・大浴場・学童保育など)

※2015年3月31日現在