「コムコム川柳第39回入選作品」の紹介

「コムコム川柳第39回入選作品」の紹介(情報誌「comcom 2015年3月号」掲載)
~皆さまから寄せられた句から優秀作品3句と講評を紹介~

 医療福祉生協の情報誌「comcom 2014年12月号(第39回)」の折り込み葉書で応募いたただきました句から優秀作品3句と講評、その他の良かった句、添削句などを紹介します。

com com2015年  3月号の表紙

com com 2015年3月号の表紙

○選者:奈倉楽甫 全日本川柳協会常任幹事
五・七・五の十七音字で川柳は作られていますが、上五に限り六音や七音を許す場合があります。かといって上六、上七の字が増えると、川柳でなく散文になってしまいます。リズムの良い句にするため、窮屈でも十七音字の句を作るようにしましよう。今月は、中八や下六の句があって残念でした。定型に収まるように指折り数えながら、楽しく表現しましよう。
 1月号から「課題吟」の募集を始めることになりました。課題に沿ってあるいはこれまで通り自由に、どちらで詠んでいただいても構いません。6月号掲載分のお題は「音」です。
もちろん、両方で作句していただくのも大歓迎です。今後もみなさんからの投句を楽しみにしています。

【優秀作品:3句】※一部ペンネーム使用 
一席:ホットミルク 母の温もり 胃のあたり 郡山医療生協 先崎さん(70歳・理事)
少し冷えを感じる部屋で勉強中の受験生へ、母が持って来てくれた温かい飲み初。ひと□ふた□、ちょうど良い熱さのミルクに、黙っていてもわかる母の優しさ。口の中で。ありがとう‘の言葉が出ます。ペンを握る手にも力が入ることでしょう。
二席:三年後 同じ漢字が 選ばれる 奄美医療生協 エイイチさん(44歳・事務)
年末になると、今年の重大ニュースや特別変わった出来事を漢字一字にして清水寺の舞台で発表されます。さて、意味の広い字はいくらでもありますが、そのうちに同じ字が選ばれるのでないかと気にかかります。
三席:物忘れ 少しくらいが 円満に 宮崎医療生協 伝説のサイクリストさん(60歳・事務)
あれはどこへやったかなと探すことは、歳とともに増えてきましたが、簡単に出てきて笑って済ませることも‥。ところが、もし大切なことを忘れて、ほかの人に迷惑をかけるとなると妻も黙っていなくなるでしょう。

【佳作:5句】今月の他の良かった句を紹介します。
 ・健診の 前日唯一 休肝日       庄内医療生協 庄内風太郎(65歳・理事)
・春財布 小銭ばかりで 張りがない   奄美医療生協 芳さん(82歳・支部長)
・ヤアー元気 待合室の 同期会     鹿児島医療生協 中村さん(74歳・支部運営委員)
・さみしいと つぶやく言葉 みな同じ  医療生協かわち野 北野さん(67歳・組合員)
・待合所 呼ばれる間 一句詠む     阪南医療生協 藤井さん(71歳・監事)
・失敗を 重ね重ねて 今生きる     岡山医療生協 井上さん(88歳)
・出来ます と言うことだけが 多くなり 長野医療生協 松本さん(65歳・事務)

■ワンポイント・アドバイス:(選者:奈倉楽甫)
※寄せられた句を、選者に添削していただきました。参考にして投句してください。
元句:合格を 祈って五色の 鶴を折る
⇒添削句:合格を祈り 五色の 鶴を折る
良い旬ですが、惜しいのは中八になっていることです。読み返すことで気づいてほしかったですね。
※次号は、2015年1月号に寄せられた第40回目募集の川柳を発表します。
■お願い:募集句のうち優秀作品などを当会のホームページにて紹介させていただきます。その際に個人名での掲載が不都合の方は「俳号」または「ペンネーム」を、また、所属の医療福祉生協名を必ずご記入願います。

<問い合わせ先>
医療福祉生協連 会員支援部(担当:藤井) 電話:03-4334-1580