協同の力で、いのち輝く社会をつくる 会長理事 藤原高明

新年明けましておめでとうございます。 

藤原会長 私たちは、昨年の通常総会で、自らのありたい姿を描き、その実現に向けて全国の医療福祉生協が力を合わせてすすむ基本的な道筋を示した「医療福祉生協の2020年ビジョン―協同の力で、いのち輝く社会をつくる―」を決定しました。

 2020年ビジョンは、2020年に向けて次の3つの視点で社会をとらえています。
①健康を国民の主権としてとらえる日本国憲法の精神を活かした医療や福祉の制度を、持続・発展させる視点。
②高齢者の比率が高くなる時代を、社会の発展の足かせととらえるのではなく、豊かで成熟した社会とする視点。
③投機化したグローバル経済の不安定さや、ルールなき経済社会の非人間性に対して、くらしを協同で支え合う経済活動の優位性を広げていく視点。

 この視点に立ち、私たちは地域の様々な団体と連携し、組合員・地域住民のくらし全体を視野に入れた「医・福・食・住」の切れ目のない事業を広げ、地域包括ケアシステムの中で役割を発揮します。医療福祉生協の事業所や組合員の集いの場に、くらしの相談機能を位置づけ、地域の人々の多様な要求にこたえる健康づくり・まちづくりの事業と運動を広げます。幅広い住民が参加する医療福祉生協をつくり、実践にもとづく政策実現をめざします。

 東日本大震災から3年9か月あまりが過ぎました。しかし今なお、東京電力福島第一原子力発電所の事故等により困難な生活を強いられ、住み慣れた家から遠く離れた場所で新年を迎える方が多くいます。医療福祉生協連は、今年も引き続き、被災された方々のくらしを支える活動を継続します。

 健康で豊かな高齢期を過ごすことができる社会の実現は人類の長きにわたる夢です。こどもから高齢者まで、一人ひとりが尊重され、ときに助け合いながら豊かにくらすことができるまちづくりに向け、医療福祉生協が果たす社会的役割を明らかにし、より大きな地域貢献を可能にする組織への前進をはかる1年とする所存です。医療福祉生協に対する皆さまの一層のご指導・ご鞭撻をお願い申し上げるとともに、本年が皆さまに一人ひとりにとって実り多き一年となりますよう心からお祈り申し上げます。

日本医療福祉生活協同組合連合会
会長理事 藤原高明