「コムコム川柳第30回入選作品」の紹介

「コムコム川柳第30回入選作品」の紹介(情報誌「comcom2014年6月号」掲載)
~皆さまから寄せられた句から優秀作品3句と講評を紹介~

 医療福祉生協の情報誌「comcom」2014年3月号(第30回)の折り込み葉書で応募いたただきました句から優秀作品3句と講評、その他の良かった句、添削句などを紹介します。

comcom2014年6月号の表紙

入選句掲載誌「comcom2014年6月号」表紙

医療生協の情報誌『月刊comcom』案内
「コムコム川柳 2014年6月号」の募集案内(5月26日掲載)

○選者:奈倉楽甫 全日本川柳協会常任幹事
先月号では、身の周りの題材を口語体で詠みましようとアドバイスしました。料理に新鮮な材料が欠かせないのと同様に、川柳も良い句材を見つけることで、人の心を動かします。それに加えて、川柳は俳句と違い人間が主題のため、愛情や敬い、同情などの気持ちを込めることが良い句になる隠し味といえます。十七音字に込めた、温かい気持ちが重要なのです。
【優秀作品 :3句】※一部ペンネーム使用
1.大雪の 前から孤立 過疎の村  神奈川北央医療生協 大日方さん(72歳・支部運営委員)
記録的な大雪でニュースになった村。雪は時が経てば消えるものの、過疎化はいっときの支援だけではどうしようもありません。この十七字から、悲痛な叫びが聞こえるような気さえします。
2.待合室 病気忘れて 笑いすぎ 米子医療生協 高田さん(72歳・運転手)
一人で待っているとしかめ面を浮かべていますが、顔見知りが来ると一転。あいさつからはじまり、天候やニュースなどへと話題がふくらみ、にぎやかに。ついつい、待合室にいることも忘れて大笑いしてしまいます。
3.老いてなお 今日が始めと 思いつつ  医療生協かわち野 北野さん(66歳)
 きっと、行動力のある方でしょうね。自分に合った趣味はきっとあります。旅行や料理、写真、みんなでスポーツを楽しむのもいいでしょう。いくつになっても今を楽しもうとする姿が見える句です。
■今月のその他の良かった句を紹介します。
・手をつなぎ 地域の中の 老い支度   ろっこう医療生協 はなばあさん(70歳・理事)
・古稀となり 竹踏み五百 七百へ      阪南医療生協 藤井さん(70歳・監事)
・地に足が つかぬリニアに 有頂天     岡山医療生協 岡部さん(79歳・組合員)
・ストレスは ちょっと午睡で ぶっとばせ   米子医療生協 オリビア大好きさん(64歳・組合員)
・生きてます それがあなたの ごあいさつ 東京ほくと医療生協 木内さん(64歳・介護ドライバー)
■ワンポイント・アドバイス:(選者:奈倉楽甫)
※寄せられた句を、選者に添削していただきました。参考にして投句してください。
元句: リモコンや メガネにもほしい 着信音
⇒添削句:リモコンや メガネにほしい 着信音
同じ中八でも、この句のようにほとんど気にならないものがあります。十七音にこだわりすぎるのも問題ですが、できるだけ基本原則を重視しましよう。また、今回は良い作品がそろっていて、特別なアドバイスがないほどでした。みなさんの上達ぶりがうかがえます。
※次号は、2014年4月号に寄せられた第31回目募集の川柳を発表します。
■お願い:募集句のうち優秀作品などを当会のホームページにて紹介させていただきます。その際に個人名での掲載が不都合の方は「俳号」または「ペンネーム」を必ずご記入願います。

<問い合わせ先>
医療福祉生協連 会員支援部(担当:江本) 電話:03-4334-1580