生協総研 第9回助成事業論文報告会報告

生協総研賞・第9回助成事業論文報告会報告
~「医療福祉生協」がテーマの論文を紹介~

 生協総合研究所(東京都千代田区、生源寺眞一理事長)は、第9回助成事業論文(2011年度実施)の報告集が完成したことに関連し、2013年2月15日、日比谷図書文化館にて、論文報告会を開催しました。報告会では、2011年度に当該助成の対象となった、個人研究5件,共同研究6件,計11件の論文の執筆者や共同研究者の代表たちから、それぞれの研究成果を報告しました。
 今回報告された論文の中に、明治大学経営学部の山下智佳兼任講師による「医療生協における組合員参加の内容と参加推進のアプローチに関する研究」が報告されましたので紹介します。
 同研究所の助成事業の対象論文に医療生協をテーマにした論文は珍しいとのことです。 対象論文全体については、以下をご覧ください。
 ☆詳細の載る生協総研のホームページの「「当該事業対象者の決定」記事

主催者と報告者の皆さん(中段左から2人目:山下さん) 

報告する山下 知佳講師

<山下論文の要点>※当日発表論文から要点を一部抜粋したものです。
 「医療生協における組合員参加の内容と参加推進のアプローチに関する研究」
    山下 智佳(明治大学経営学部兼任講師)
【課題】:医療生協において、リーダーシップが組合員の参加領域における影響について、事例をもとに検討する。
【方法】:日本における人間関係の在り方の視点から考察する。
【参加領域】:政策・地域社会 > 法人・事業所運営 > 健康増進活動 > 趣味的活動
【問題提起】:医療生協かわち野(東大阪生協病院)、長野医療生協(長野中央病院) の事例から
○下位の参加領域が活発であることが、上位の参加領域を活性化させる要因ではない。
○何が上位の領域への参加を促すのか:組合員と事業所・法人をつなぐリーダーシップ
⇒このことから、人間関係へのアプローチを採用する。
【方法】:略します(詳細は総研の「報告集」でご覧ください※下記に掲載)
 命題「大集団-小集団をつなぐリーダーが存在すれば、上位参加領域の活動が高まる可能性」
【事例】:(視点・方法と命題の妥当性の検証)
(1) 高知医療生協:地域リーダーの果たすパイプの役割が地域をネットワーク化している。
(2) 医療生協さいたま:日本的な人間関係のあり方(特に社会的最小単位)が、医療生協の組織にも現れている。
(3) 川﨑医療生協:事業所職員、元職員が組合員活動を組織し、法人や事業所の活動と組合員を結びつけている。
 ※事例の地域特性は大きいが、事例検討においては、一定程度命題を裏付ける結果が見受けられる。⇒命題のメカニズムの解明、地域横断的な普遍化が今後の課題。

<山下論文も掲載されている「生協総研賞・第9回助成事業論文集」の概要>
◇書名:生協総研賞・第9回助成事業論文集
◇発行:公益財団法人 生協総合研究所
◇判型・頁数: B5版 ・本文133ページ
◇頒価:1,000円+送料実費
◇発行日:2013年1月発行
☆生協総研HPの「報告集」案内

本書の表紙

お問い合わせ・申込み先:公益財団法人 生協総合研究所 担当【 中村 】Tel:03-5216-6025