医療福祉生協の理念をつくろう(21) 理念は、私たちの生協設立の趣意を国民に示すもの:comcom11月号

医療福祉生協連専務理事 藤谷惠三

「医療福祉生協の理念」や「医療福祉生協のいのちの章典」は、医療福祉生協連の設立趣意書(2010年1月8日)を国民にわかりやすく示し、私たちの日常の活動指針として掲げるものでもあります。そこであらためて、医療福祉生協連の設立趣意書の特徴を考えてみましょう。

 

設立趣意書では、私たち自身について「私たち医療福祉事業を行なう生活協同組合は、医療福祉サービスの提供と健康知識の普及や生活習慣の改善援助を通して、組合員のいのちを守り、健康づくりに貢献してきました。」と述べています。「いのちと健康づくりの生協」という捉え方です。

情勢については、「経済的な格差の広がりは健康の格差やいのちの格差につながり、人々のいのちとくらしに深刻な事態が広がっています。」と述べ、「組合員の助け合い・まちづくりの活動を通して、社会の様々な矛盾を多様な協同によって解決する」としています。これは医療や介護だけでなく「まちづくり」を重視していることを表しています。

 

私たちの活動の方向性については、「人権の尊重と社会保障の充実をめざして行動します。いのちと健康を脅かす戦争に反対して行動します。そして健康で平和な日本社会の実現をめざします。世界の保健協同組合との連携を強め、貧困の撲滅や保健衛生の向上、地球環境の改善に貢献します。」と述べています。

社会保障の充実を求めるということは、政治に働きかける宣言です。「健康で平和な日本社会の実現」は、「健康をつくる。平和をつくる。」の理念に活かされています。この趣意書に基づいて活動することを厚生労働省が認可し、一昨年日本生協連医療部会に参加していた全ての生協がこの設立趣意書に賛同して日本医療福祉生活協同組合連合会を設立しました。その後も2つの医療福祉生協がこの趣意書に賛同して医療福祉生協連に加入し、現在も加入に向けて論議を重ねている生協があります。

理事会では、この趣意書の内容を国民にわかりやすく説明するための「理念」として、「わたしたちは、健康をつくる。平和をつくる。いのち輝く社会をつくる生協です。」を提案しています。この理念の論議に数万、数十万の組合員に参加していただきたいと思っています。