医療福祉生協連第2回通常総会開催報告

日本医療福祉生活協同組合連合会 第2回通常総会開催報告
~代議員198名が出席 全議案を採択し終了~

 医療福祉生協連(東京都新宿区、髙橋泰行会長理事)の第2回通常総会が、2012年6月5日、ホテルイースト21(東京都江東区)において、医療福祉生協連に加盟するすべての医療福祉生協と日本生協連など111生協・1連合会から代議員202名(本人出席155名・代理人出席11名・書面議決36名) 、オブザーバー18名(含む報道)の参加のもとに開催されました。総会は、理事会の提起した7つの議案を討議し、全ての提案議案を採択、総会アピールを確認し終了しました。

総会会場の様子

主催者挨拶:髙橋泰行会長理事

●髙橋泰行会長理事の挨拶(要旨)
 「大震災から1年3ヵ月が過ぎました。犠牲になられた方々に改めて哀悼の意を表し、被災された皆さまにお見舞い申し上げます。被災地で地域生協や行政とともに復旧・復興・などに献身的に取り組まれてきた被災地の医療福祉生協、長期にわたる支援に取り組まれてきた多くの医療福祉生協の皆さまに敬意と感謝を申しあげます。今総会は、重点課題として、社会保障の充実と平和を求める方針、東日本大震災の復旧・復興支援の取り組み、国際協同組合年の取り組みなどを提起しています。また、医療福祉生協の理念とビジョンの討議をとおして、医療福祉生協の役割を広く社会に訴えていきましょう。また、国際協同組合年の今年、生協だけでなく、国内外の協同組合や地域の諸団体との連携を広げましょう。早期に医療福祉生協300万人組合員の実現を一緒にめざしましょう。」

●来賓祝辞:3名の方にご祝辞を賜りました
厚生労働省社会・援護局地域福祉課 消費生活協同組合業務室 室長 井上 雅裕氏
日本生活協同組合連合会 会長 浅田 克己氏
医療団体連絡会議 長瀬 文雄 氏(全日本民主医療機関連合会・事務局長)

井上雅裕氏

浅田克己氏

長瀬文雄氏

●まとめ・方針・事業計画・役員補充選任など7議案を藤谷専務理事が提案
 ~1号議案付属文書「医療福祉生協のいのちの章典」を藤原副会長が報告~
 第1号議案から第7号議案を藤谷惠三専務理事が提案しました。 「医療福祉生協の理念の論議をすすめ、地域に協同の“わ”をひろげよう」をテーマに、「東日本大震災被災地支援」「理念といのちの章典の討議」「事業活動(人材育成・協同事業)」「組合活動(医・福・食・住、まちづくり、健康づくり)」などを2012年度の医療福祉生協の重点課題として提案しました。

■特別報告「医療福祉生協のいのちの章典」  藤原高明副会長理事
 「医療生協の患者の権利の章典」に替わる新文書の討議経過と文書名を「医療福祉生協のいのちの章典」とし、今後、各生協で議論し、医療福祉生協の2013年度総会で決定することを報告しました。
⇒「医療福祉生協のいのちの章典(案)」(PDF211KB)

提案する藤谷惠三専務理事

特別報告する藤原高明副会長理事

●討論:13人の代議員が発言

1)この1年間の震災・原発事故対策のとりくみと今後の方針(渡辺幸夫代議員・福島医療生協)
 全国の医療生協から寄せられた支援金、線量計、支援物資、看護師支援、リフレッシュ企画へ感謝の意を述べるとともに、原発事故の収束はほど遠く、生協の事業、経営も困難が継続しているが、放射能被災地の只中にある医療生協として、いのちと健康をまもる砦としての役割を発揮したい。

2)いわき市における東日本大震災・原発事故の状況と現状(長谷部 弘代議員・浜通り医療生協)
 いわき市と浜通りの被災状況は、これまであまり発信してこなかったが、これからも地域住民・被災住民と寄り添いながら、復旧、復興・支援に生協の良さを生かしながらすすめていきたい。

3)診療所における医師問題(常住雅之代議員・東京ふれあい医療生協)
 病院をもたない診療所生協であるが、10年にわたって東京医科歯科大学の臨床研修施設として前期研修を受け入れている。後期研修としては医療福祉生協連の家庭医療学の研修と在宅フェローシップ東京として研修医を受け入れることで常勤医師も獲得している。

4)地域まるごとケアに向けサービス付き高齢者住宅6カ月を経過して(村谷千恵子代議員・けいはん医療生協)
 2008年度の総代会で事業品目に住宅を追加。2010年には生活支援サービス付き高齢者専用住宅を地域包括ケアに向けた事業と位置づけ、2011年2月工事着工。11月に完成し12月より入居が開始された。

5)東京・杉並区での購買生協と医療福祉生協との協同~「福祉のまちづくり・杉並」の高齢者の見守り、健康づくり、たまり場づくりについて~(吉岡尚志代議員・東京西部保健生協)
  一昨年から始まった「福祉のまちづくり・杉並」は4つの地域購買生協と東京西部保健生協が協同し実践を積み上げてきた。毎日140台の配送車が3万5千件の個配を利用した見守り、たまり場やアンテナショップの活用もすすめて、更に購買生協と医療生協の結びつきを強めていきたい。

6)利根中央病院における経営改善の取り組み(片山忍代議員・利根保健生協)
 全職員会議では経営報告を行い、職場からの改善案を提案してもらうこととしてきた。そのなかで100件を超える経営改善のテーマが挙げられ、実施検査もベッド稼働も順調。「経営改善ニュース」を連日発行し、病院の雰囲気も明るくなった。

7)東大阪生協病院の建て替え運動(中島博代議員・医療生協かわち野)
 医療生協かわち野創立40周年を機に東大阪生協病院の建て替えを行うことを決めた。昨年5月から地域への訪問行動にとりくんでいる。7月の着工に向けて、さらに大きな運動にして行く。

8)南医療生協での仲間ふやしの取り組み(浅野清美代議員・南医療生協)
 2011年度の仲間増やし目標は6,000人で5,006人(83)の到達。「生協に入って良かった」「班会でお友達ができた」などのうれしい声に励まされ、今年度も仲間の輪を広げて、6,000人の仲間増やしを達成したい。

9)山田洋次監督を迎えて、医療生協のつどいを12月18日(火)に開催。テーマは「このまちに生きる」(田畑安敏代議員・和歌山中央医療生協)
 1954年に中之島診療所を開設して58年になる。予定している1,400席をいっぱいにして医療生協の輪を大きくしたい。

10)消費税増税に反対する運動の前進のために、医療福祉生協連の役割について(石川丈夫代議員・富山医療生協)
 消費税増税をめぐっては、損税の扱い方や複数税率、低所得者対策など様々な議論があるが、今もっとも大切なことは、社会保障の後退と一体となった消費税増税をやめさせること。消費税増税反対を明確に示し、増税をやめさせるために医療福祉生協連がリーダーシップを果たすことが重要。

11)復帰40年目を迎えた沖縄と基地問題(平良宗潤代議員・沖縄医療生協)
 復帰40年目の沖縄は、基地問題は変わらず、安保条約が憲法の上にある。沖縄基地問題の学習資料を作成し、連帯行動を行うことを呼びかける。

12)TPPの危険性(遠藤寿美子代議員・盛岡医療生協)
 TPP、消費税問題等の論議の中で、日本は大きな岐路にあある。慎重な論議と、子どもたちに明るい未来を残していくことが大切。

13)「医療福祉生協の看護~私たちの宣言~(案)」(中村佳子理事・看護委員長)
 医療福祉生協の職員の半数が看護師。「医療生協らしい看護師とは?」を模索している。「医療福祉生協のいのちの章典」の作成とともに「医療生協の看護」の作製も併せて論議していきたい。

14)文書発言・原発事故と郡山医療生活協同組合の取り組み(江川雅人代議員・郡山医療生活協同組合)
 「核害対策室くわの」を立ち上げ、取り組みの基本に「患者の権利章典」を据え、ニュースの発行、食品測定システムの確立、ホールボディカウンターの導入、健康と健康づくり活動の具体化を進めている。

●総会アピールを確認
 中島光知子理事が、総会アピール『東日本大震災支援活動と「いのちの章典(案)」づくりを通して国際協同組合年にふさわしい飛躍を作り出そう』を提案し、満場の拍手で確認されました。最後に、日野秀逸副会長理事が「今総会の討論と採択された方針を明日からの実践に結び付け、国際協同組合年にふさわしい医療福祉生協にしましょう」と閉会の挨拶を行い、第2回通常総会を終了しました。
 総会アピール(PDF)

<問い合わせ先>
医療福祉生協連 機関運営部 電話:03-4334-1580