南生協病院(愛知県名古屋市)「愛知県“人にやさしい街づくり大賞”」 を受賞

南医療生協病院が「愛知県“人にやさしい街づくり大賞”」 を受賞
~時代の要請に応える創造的な人にやさしい病院~

 愛知県(大村秀章県知事)は、「人にやさしい街づくり条例」にもとづき「人にやさしい街づくり賞」の表彰を行っています。このたび、南医療生協(名古屋市)の「総合病院南医療生協病院」など5団体が選ばれ、厳正な審査の結果、南医療生協病院が「大賞」に輝きましたので紹介します。大賞は、6年ぶり5件目となります。表彰は、3月2日(金)、名古屋市中小企業振興会館で開催される「第17回人にやさしい街づくり賞表彰式・シンポジウム」において行われます。
 同病院は、同県主催の第19回「愛知まちなみ建築賞」においても表彰されました。

●人にやさしい街づくり大賞講評(愛知県ホームページより)
 JR南大高駅近くに建つ南生協病院は、明るさと楽しさも感じる不思議な魅力のある所である。医療アドバイスが受けられるジムの併設は健康管理や病気予防に役立ち、オーガニックレストランや石窯ベーカリー等の商業ゾーンは、病院に用が無くともちょっと寄ってみたくなる。また通勤・通学の近道として病院を通り抜ける事も出来る。保育所は3つ、勤務者用の他、小児科診察後そのまま預けられる病児保育所もある。働く親にとって、どんなに心強く嬉しい事だろうか。
 開放感のあるエントランスホールに入ると、柔らかな色調の床が広がり一人掛けソファーが並び、見慣れた病院とはかなり趣が異なる。外来部の廊下は突当りに広く窓がある為、視線が抜け外光も入り、病院にありがちな閉塞感や圧迫感もない。色彩計画は上品で目に優しく、ポイント色が各所に配されて空間のアクセントとなり動線も判り易い。さりげなく多用されているオレンジ色も、心を勇気付けて明るくしてくれる。サインは判り易く読取り易く、病院内を心細く迷うことは少ないだろう。その他、様々な多くの設計上の心配りが随所に感じられる。
 これらの計画は、病院・設計・そして延べ5,380人の組合員が参加した45回もの住民会議によって決まったものだという。意見調整は大変だったと察するが、こんなにも人々の気持をまとめた病院が出来るということを示してくれた事に感謝したい。そしてそれがとても明るく素敵で、温もりを感じる「ちょっと寄りたくなる」病院となっている。治療にも多大な良い効果をもたらすのではないだろうか。ボランティア・職員・関係する方々にとっても自慢の病院であろう。難しい条件を形にできた稀なケースかもしれないが、病院を「診療治療の場」のみでなく多くの人に安らぎを与える「集いの場」として、皆で新しく創り上げた事も素晴らしく、心から称賛の拍手を送りたい、大賞に相応しい病院である。 

●愛知まちなみ建築賞講評(愛知県ホームページより)
 南生協病院は南大高駅前に立地し、駅と住宅地をつなぐ場所に位置する。高層棟には、救急・外来・病棟などの病院としての主機能をしっかりと確保されつつ、低層棟にはベーカリー・料理教室・フィットネスセンター・旅行カウンター・保育所・レストラン・・・と、健康な人も訪れる、街としての機能が表情豊かに組み込まれている。言うまでもなく、それらの「街としての機能」を地域の人が平常に利用し、かつ入院・通院している人達に「元気になったら、旅行にチャレンジしようかな・・・料理教室に来てみようかな・・・。」などという動機づけのきっかけを与えることであろう。昨今は、地方病院の閉鎖・再編が続く時代である。その中で、地域の人が健康な時から関わりを持ち、その病院の運営に自然と共感をもって維持に携わって行く仕組みづくりが重要な時代と言える。この病院は、その意味から積極的な事例として全国的にも高く評価されよう。設計者は上のようなプログラムを、開放的かつシンプルな空間構成で実現している。駅前からは大庇で迎え、中に入ると、待合と喫茶店の椅子が隔てなく連続するなど、様々な店と病院機能が自然に溶け込んでいる。

▼表彰された南生協病院(出典:愛知県ホームページ)▼

自然光が差し込む店舗が面した車寄せ

全景

気軽に立ち寄れるベーカリー

イベントもできる駅前の玄関広場

地域に開放されたエントランスホール

視認性の高い外来部

<問い合わせ先>
医療福祉生協連 電話:03-4334-1580