2011年度 医療福祉生協 「高齢者にやさしいまちチェック全国一斉行動」説明会報告
~東会場・西会場に51生協・155名参加~
医療福祉生協連(新宿区百人町、髙橋泰行会長理事)では、2011年度のまちづくり活動の中心課題として「高齢者にやさしいまちづくり」を位置づけ、生協強化月間と合わせた9~11月に「高齢者にやさしいまちチェック全国一斉行動」の実施を呼びかけています。
この行動に多くの医療福祉生協でとりくんでいただくための説明会を、7月21日東会場(中野区・東京都生協連会館)で、7月22日西会場(チサンホテル新大阪)で実施しました。東・西会場には、51生協・155名(含む事務局)が参加しました。説明会では、「なぜ今、高齢者にやさしいまちチェック全国一斉行動か?」についての提案と実践報告、質疑応答、とりくみの説明、参加者全員によるループワークで討議と行動計画を作成し発表しました。
![]() 東会場の様子 |
![]() 両会場で報告する大野委員長 |
![]() 報告する事務局メンバー |
![]() 西会場:グループワークの様子 |
<「高齢者にやさしいまちチェック全国一斉行動」説明会の概要>
◇日程・会場:
【東会場】 2011年7月21日(木) 東京都生協連会館会議室
【西会場】 2011年7月22日(金) チサンホテル新大阪
◇参加者:やさしいまちチェック行動の担当予定者(役員・支部長・支部運営委員・担当職員)
【東会場】:23生協・90名
【西会場】:28生協・65名
◇内容:東西会場とも同内容で10時~16時で実施。
■開会、オリエンテーション(高藤美和子会員支援スタッフ)
■報告:なぜ今、「高齢者にやさしいまちチェック」か?
医療福祉生協連高齢者にやさしいまちづくりプロジェクト大野孝明委員長
■報告:かわちの医療生協の実践 同上プロジェクト委員 尼谷隆志委員
■質疑・応答・意見
■説明:「高齢者にやさしいまちチェック」のすすめ方 高藤美和子本部会員支援部長
■グループワーク(参加者がグループに分かれて)・各グループ発表
■全体討議(大野委員長)
![]() 説明する高藤会員支援部スタッフ |
![]() 実践報告:尼谷委員(医療生協かわち野) |
●真剣に「高齢者にやさしいまちチェック」実施計画を討論し実施計画作成しました
オリエンテーションを会員支援部の高藤スタッフが行った後、医療福祉生協連高齢者にやさしいまちづくりプロジェクト報告と「なぜ今、“高齢者にやさしいまちチェック”か?」について、プロジェク委員長の大野孝明・富山医療生協理事長、実践報告「高齢者にやさしいまちチェックからまちづくりチャレンジへ」を、同プロジェクトの尼谷委員(医療生協かわち野)が行い、質疑応答を行いました。午後は、高藤スタッフから「高齢者にやさしいまちチェック」のすすめ方を説明した後、全員を12グループに分けて、医療生協かわち野の12支部の実施報告書を使用して、実施計画づくりのグループワークを行い、それぞれのグループから活動計画のポイントを発表しあいました。
【東京会場の様子】 上段:会場の様子 中段:グループワーク 下段:発表の様子
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●今日の会議を皆さんの住んでいる地域の大きな前進のための第一歩になることを期待します
大野委員長が「今回の内容は今年新たにはじまった通信教育“高齢者にやさしいまちづくりコース”のテキストに網羅されていますのでぜひ受講してください。これから医療福祉生協がとりくむ“まちづくり”は、地域の住民・行政・地域の諸団体などと一緒に、具体的な課題で取り組む必要があります。このチェック行動こそ、地域の生活者が望み・悩む“地域の課題”を浮き出させます。今日の会議が皆さんの住んでいる地域にとって大きな前進をする第一歩になることを期待します」と述べました。最後に郡山医療生協の参加者から「この間の各地の皆さんの大震災被災への温かいご支援にお礼申し上げます。本当にありがとうござました」との発言に会場から温かい拍手がわきました。
【大阪会場の様子】 上段:グループワーク 下段:発表の様子
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<参考情報:当日の説明資料より抜粋>
■報告:「高齢者にやさしいまちづくりをすすめるために」(要点) 大野孝明委員長
1. 誰のため、何のために、するのか?
・少子化と高齢化の要因は別・政府は「高齢化の課題」を「高齢者問題」にすりかえ
2. 医療生協のめざす「高齢者保健・医療・福祉ネットワーク」
・ 「地域まるごと健康なまちづくり」をめざして
・ 「出あい」「ふれあい」「支えあい」の3つのあいで高齢者にやさしいまちづくり(ひとりぼっちをつくらない、.認知症になっても暮らし続けられるまち、寝たきりにならない健康づくり)
・ WHOの健康観と高齢者像と『WHO「アクティブ・エイジング」の提唱』(萌文社2007年刊)
3. 「高齢者にやさしいまちチェック」をすすめるために
(1) まず皆で確認しましょう(なぜチェックをすすめるのか?)
(2) 「高齢者にやさしいまちチェック」は、地域の課題を見えるようにすること。
(3) 8分野のチェックの項目は、地域の実情に合わせた追加・削除が可能です。8つの分野にこだわりましょう。比較するため削除はできるだけ避けましよう。
・町並みと屋外空間 ・交通機関 ・住宅事情 ・社会参加 ・尊厳と社会の受け入れ ・雇用と社会貢献 ・コミュニケーションと情報 ・地域支援と保健サービス
(4) とりくみ方・すすめ方(通信教育「高齢者にやさしいまちづくりコース」テキスト参照)
(5) 結果の集約・集計
(6) 結果の活用について
※「高齢者にやさしいまちづくりチェック集計表」は事務局でも用意します。
■報告:「高齢者にやさしいまちチェック」から「まちづくりチャレンジ」へ(要点) 尼谷隆志委員
(1) 新たな「まちづくり運動」への挑戦
1) 「40周年記念運動」の一環としての「まちづくりチャレンジ」
2) 「まちづくりチャレンジ」は歴史的なとりくみ
3) 「まちづくりチャレンジ」の具体化
(2) 調査結果にみる高齢者の現状とまちづくりへの思い
1) 回収数・回収率
2) 「回答者表」集計にみる高齢者の実相
3) 「チェック表」平均点集計にきく高齢者の思い・願いの声
(3) 「高齢者にやさしいまちづくり」の実践
1) 全支部でのチェック結果を活用した行動計画の作成
2) 今後の「高齢者にやさしいまちづくり」運動の推進
☆「高齢者にやさしいまちチェック」から「まちづくりチャレンジ」への全文(PDF 96 KB)
<問い合わせ先>
医療福祉生協連 会員支援部 電話:03-4334-1580