「第89回国際協同組合デー記念中央集会」報告

「2011年(第89回)国際協同組合デー記念中央集会」報告
―7月14日(木) スペース・ゼロ(新宿)に550名が参集―

国際協同組合年「第89回国際協同組合デー記念中央集会」が、日本協同組合連絡協議会(JJC、委員長:茂木守JA全中会長)と「2012国際協同組合年」全国実行委員会(IYC、内橋克人委員長)の共催で、2011年7月14日、全労済ホール・スペース・ゼロ(新宿区)において、協同組合関係者など約550人が参加して開催されました。医療福祉生協連からも5名が参加しました。今年の中央集会は、国際協同組合のテーマ「“若者:協同組合の未来”」に加え、「震災復興のために協同組合に何ができるか」をテーマとしました。集会では、ビデオ上映、主催者の挨拶、国際協同組合同盟(ICA)メッセージ紹介、パネルディスカッションが行われました。

満席の会場の様子

<第89回国際協同組合デー記念中央集会の開催概要>
 主催者を代表して、茂木守委員長が「東日本大震災の多くの犠牲者に哀悼の誠をささげます。この中央集会は“震災復興のために協同組合に何ができるか”をテーマに、被災地からの声、長引く原発事故の影響、被災地の復興における協同組合の課題などについて、有意義なご議論を行いましょう。また、放射能問題による食品への不安は生産者、消費者に大きな不安を与えています。これらに対する協同組合の課題や協同組合ができることについても明らかにしていきましょう。」と述べました。
 来年が「国連国際協同組合年」であることから、共催したIYC代表の内橋克人委員長は「協同組合の精神は“人間が人間らしく生きる社会をつくろう”です。今被災地では何が起こっていますか?この巨大複合災害は、個人やボランティア団体だけでは救うことはできません。にもかかわらず、政府や国が為すべきことをなさない。このことについて、各協同組合は“為すべきをなせ”と声をあげてください。阪神大震災の復興住宅の孤独死は今でも続いています。震災は終わっていません。これを繰り返させてはなりません。“国民の合意なき原発政策”、“グローバリゼーションの暴走”に反対しなければなりません。協同組合セクターこそ、新しい時代の杖とならなければなりません。ここに参加した多くの皆さんが、今後の復興の力となってください」と訴えました。

主催者挨拶:茂木JJC委員長

主催者挨拶:内橋克人IYC委員長

 ●新しい政治・経済の創造にこそ、協同組合セクターの力を!!(要点)
■パネルディスカッションのテーマ:「震災復興のために協同組合に何ができるか」
パネリスト:JAいわて花巻(高橋勉代表理事専務)・宮城県漁協(船渡隆平専務理事)・福島県生協連(熊谷純一会長理事)・JA全中(土屋博常務理事)・JF全漁連(長屋信博常務理事)・日本生協連(芳賀唯史専務理事)
コーディネーター:小林正弥・千葉大学大学院教授

 NHK教育テレビ「ハーバード白熱教室」で、お馴染みの小林正弥千葉大学大学院教授が、コーディネーターをつとめるパネルディスカッションは、岩手・宮城・福島の被災地からJAいわて花巻・宮城県漁協・福島県生協連が、また、JA全中、JF全漁連、日本生協連から、今回の東日本大震災の発災から4カ月を経た中で、被災地の状況と復興への課題、まだ終息が見えない原発事故の影響、若者の雇用の問題などについて、報告と意見を述べました。
 また、会場からも子ども支援ネットからの「子どもたちの参加できる“新しい復興”を実現して欲しい」との発言を含め6名の方たちから、今後の復興の課題やパネリストへの質問と意見が出されました。最後に、今後の協同組合の果たすべき役割と課題について、コーディネーターの小林教授が、「3.11以降の国内・国外からの支援・助け合いや協同組合のあり方や理念に関する事例を今後に伝えていく必要があります。特に、新しい政治・経済をどう創っていくかについては、“公共(国)”・“共(自治体)”・“私(企業)”に加え、“協同組合セクター”の取組みが重要です。本日の議論・意見・提案を踏まえ、協同組合の皆さんが被災地の復興に果たさねばならない役割を明確にして取り組んでください」とまとめ、予定を大幅にオーバーする熱のこもったディスカッションを終了しました。最後にJJC副委員長の浅田克己・日本生協連会長の閉会の挨拶で、「第89回国際協同組合デー記念中央集会」を終了しました。

JAの代表(左の2名)

JFの代表

生協の代表

コーディネーター:小林教授