医療福祉生協の理念をつくろう(2) 多くの組合員が参加する理念づくりを~みんなで理念を「発見」しよう~:comcom4月号

医療福祉生協連専務理事 藤谷惠三

今月号のコムコムは新入職員や新しい運営委員への宣伝誌として、会員生協にお届けしています。これからしばらくこの「未来私考」では、医療福祉生協連の理念(めざすもの、あるべき姿)について、新入職員のみなさんや新しい読者のみなさんといっしょに考えていきます。ご意見をとじ込みはがきの記入欄などを使ってお寄せいただければ幸いです。

3月号では、私たちの理念の根本が、日本国憲法の理念を実現することにあることを確認しました。自治体などで「憲法をくらしに活かす」という運動提起がありますが、憲法の理念が実際の生活や一人ひとりの人生の中でどう実現できるかが最も大事なことです。そのためには国民一人ひとりが憲法を自らのくらしと重ね合わせ、憲法の理念に合わないところを改善しながら、常に理念の実現に向かって前進する必要があります。

私たち医療福祉生協の理念にも同じことがいえます。理念は、誰かが考え、その実行を強制されるものではありません。理念は全国の組合員がいっしょに考え、そこに掲げた理想を実現するためのものです。ですから、理念づくりには最初から多くの組合員が参加する必要があります。

新入職員や加入したばかりの組合員も含め、私たちのめざすものをいっしょに考える運動をこの1年間ですすめましょう。そういう視点からいうと「理念づくり」は、全組合員による理念の「発見」と「共有」といえるかもしれません。毎日みんなが事業や地域活動で大事にしているもの、めざしているものを持ちより、もう一度私たちの事業や活動、組織のあるべき姿を見つめなおして新しい「発見」をする。それをお互いに共有し、共感しながら簡潔な言葉にまとめる作業が「理念づくり」になります。

そうすることによって、一人ひとりが理念を自分の言葉で語ることができるようになります。そして、具体的なビジョンや目標が理解され、自分たちが何をおこなうのか、何のためにおこなうのかを自覚し、毎日の活動に活かせるようになるのではないでしょうか。そうすれば医療福祉生協の事業や地域活動の質が大きく変化し、社会的な役割もさらに大きく発揮できると思います。

私は、この「理念発見」の運動を3万人の職員をはじめ、数十万人の組合員が参加し実践する運動としてすすめたいと考えています。この1年間、社会が大きく変化する未来を見つめて、新たな医療福祉生協の役割や価値を発見する運動をいっしょにすすめようではありませんか。