東日本大震災:被災地(福島)の医療福祉生協の状況

東日本大震災:被災地・福島県の医療福祉生協の状況
~郡山医療・浜通り医療・福島中央市民・福島医療生協~

 被災された皆さまに心よりお見舞い申し上げます。引き続く余震で心休まらないばかりか、インフラの復旧に手間取り、逼迫した生活を送っている被災地の医療福祉生協の取組みや状況を紹介します。今回は、今、問題になっている原子力発電所のある福島県で、困難な中で日夜、医療活動に奮闘している医療福祉生協を紹介します。

 【福島県の医療福祉生協の状況】 ※3月17日現在。(聞取りは医療福祉生協連)
(※本文の青字部分は主として被災者の支援活動)

■   郡山医療生協(郡山市)―外来・入院ともに継続している。入院は110ベッドを使用している(総数:120ベッド)。職員が20名程度泊まり込んでいる。通所介護、訪問リハビリは中止し、訪問介護・訪問看護は限定して提供している。近隣の医療機関で深刻な問題が発生しており、患者が流れてきている。薬は1週間処方。郡山市内では肺炎が発生している。近所の避難所には2,000人程度の被災者がおり、避難所で医療が必要な方は生協のバスでピストン輸送しながら診察している。(聞き取り)

■   浜通り医療生協(小名浜市)―3/17日、トイレの水は近くの池から汲んでいる。現在の入院数は118人。原子力発電所に関する退避地域が変更になったため、人の出入りが可能となった。今後の原発動向も考慮し、患者の転院について考えなければならない。外来は閉鎖しているものの、慢性疾患患者の定期投薬希望者の来院や救急の応対は行わざるを得ない状況。薬は1週間投薬で対応しているが入荷状況が不安。みなと医療生協からの物資が3/19に届く予定。(聞取り)

■   福島中央市民医療生協(福島市)―各事業所のライフラインがすべて復旧しました。
 ●   問題はガソリンと原発事故対策。福島市へ被災地より2,109人が避難している。
 ●   3月17日、老人保健施設で2名の高齢者を受け入れたが、容態は深刻。下肢のむくみや避難時に怪我をして、膝がパンパンに腫れた状態のまま避難所にいた様子。
 ●   医師1人(プライマリケア認定医)、看護師3人、介護福祉士10人、作業療法士4人でチームをつくり、福島市との連携で、500人規模の避難所へ派遣。今後とも避難所を継続支援していく。救急を脱して内科系の医療が求められてきている。(「福島中央市民生協日報」より抜粋)

■   福島医療生協(福島市)130人の被災者が外来を受診しています。家を流され避難していた小児の入院が発生しました。人工透析を必要とする被災者を28人受け入れることになり、通常は1台の機械で1日2人行うところを、スタッフの頑張りで稼働時間を延長し、3人行っています。患者さんの内8人は当面の滞在先が確保できず、組合員ルームを開放することにしました。
 ●   3月17日には研修医を含めた5人の医師を中心にチームをつくり、9つの避難所を訪問しています。
 ●   病院に泊っている職員や子連れ出勤の職員、被災者の方へ炊き出しをしている食堂を「あったか食堂」と「元気の部屋」と命名。被災して二本松で被爆チェックを受け、わたり病院に辿り着いた透析患者さんは、ここで食べ物にありつけ「朝から何も食べていなかった」と涙ぐんでいました。
 ●   3月13日より理事と支部長連名の「お見舞い文書」を持って組合員訪問を開始。その折に「隣り近所との助け合いがありますが、原発への怒りが大きく『無くす運動をしよう』という声が沢山ありました」との報告がありました。別の理事は、渡利支部の運営委員さんと協力して、お茶会で把握している、独り暮らし高齢者に連日電話を入れ、困ったことはないか確認しています。(同生協「東日本大震災対策ニュースNO2」より抜粋)

 <問い合わせ先>
医療福祉生協連 震災対策本部 電話:03-4334-1580